2011年04月21日

頭部第二調律点

<位置>
目の中央をまっすぐ上に上がった線上と耳の前の部分をまっすぐ上に上がった線上を結んだときに頭上で交差する二つの処。

                  前
                   
                  後

<効用>
神経的な緊張が続くとき、感情の起伏が激しいとき、それによって頭が疲労して過敏状態になってきますと頭部第二調律点がだんだんと萎縮してきます。
さらにその度合いが激しくなってきますと弛んで鈍くなってきます。
この頭部第二調律点はお腹の筋肉と連動していて、頭部第二調律点が弛んで鈍くなりますと腹直筋が硬直してくるのです。
怒った状態のことをよく「腹が立つ」という表現をしますが、本当に怒っているときというのは、実際にお腹の筋肉が硬く盛り上がった状態になるのです。
そして同時に、頭部第二調律点の少し前の部分の骨が盛り上がってきて、ツノが生えたようになります。
頭の過敏状態が続きますと頭部第二調律点近くの頭蓋骨の骨が開いて隆起し、突出してくるのです。
見た目には分かりませんが触りますと小さなツノが生えているのがわかります。
怒った状態のことをよく「ツノが生える」という表現をしますが、これも本当なのです。
頭部第二調律点が正常の状態であるということは、心に余裕があり、穏やかで、素直に感情が流れているということを意味しています。
何か心にトラブルが起こったとしても感情をわだかまりにすることなく心を切り替えることができます。
心の硬張りを弛め、感情のバランスをとり戻し、気持ちが素直に流れるようになるためには、この頭部第二調律点が正常な状態でなければいけないのです。

子供の病気というのは感情の動きにとても左右されやすく、特に10歳くらいまでの子供の病気に対する整体には、よくこの頭部第二調律点が用いられます。
それぐらい整体の視点からしますと、子どもにとって感情が穏やかであるか、気持ちが素直に流れているか、ということは健康を大きく左右することなのです。
癇癪を起こすことが多かったり、何ぜかいろいろと病気を繰り返す子供さんには、整体の技術者が愉気をするより、お母さんが気持ちを込めて愉気をしてあげる方が効果があります。
もちろん、お父さんでも結構です。
それから、妙に聞き分けが良く、感情の統御が上手な、あまり子供らしくない子供さんをみかけることがあります。
そういう子供さんは感情を抑えて無理に自分自身をコントロールしている場合があり、頭部第二調律点を観察しますとあまり正常な状態ではありません。
たとえ無意識でも心が我慢を強いられ続けますと、後になってから原因のわからない病気をつくったり、さらに大人になってから感情のコントロールができなくなって、心の病気で苦しむ原因を作ってしまうことがあります。
無理に感情を抑えさせることがないよう叱るにも気を配り、心を萎縮させていないか、私たち大人がよく観察してあげることが大切です。

また、頭部第二調律点は消化器系の働きとも関連していて、腹が立って腹直筋を硬直させるようなことがありますと、それに合わせて胃に負担がかかってきます。
特に、頭部第二調律点の左側が弛緩して鈍くなっている人は、胃を痛めている人です。
つまりストレスによっていつも腹直筋を硬直させていますと、胃を痛めてしまうということなのです。
ということで頭部第二調律点は胃潰瘍の調整点でもあります。

その他、ノイローゼやうつ病などの心の病気の調整点としても有効です。
眠りが浅いときにこの処に愉気をしますと眠りが深くなります。
目の症状全般に関連。便秘の調整点。首の周囲の皮膚異常。歯の異常にも効果があります。
後頭部、頸上(盆の窪)と関連。前胸部、上肢(同側)にも関連します。
左右重心の偏り、バランス感覚や平衡性の矛盾を調整する急処です。

<操作>
【スタンダード編】
相手には仰向けで寝てもらいます。腕は両脇においてもらいます。
こちらは相手の頭の上の位置に正座をして構えます。
左右の手の親指をそれぞれ左右の頭部第二調律点の処に軽く当て、左右のうち鈍い方・気の通りの悪い方を患側とします。
他の四指は側頭部に支えるように添えておきます。
左右の頭部第二調律点に親指を当てたまま、患側の鈍い感じ・気の通りの悪い感じが健側の処と同じような感覚になるまで、左右の処を揃えるようなイメージで愉気をします。

              
              
または、患側の処に両手の親指を重ねて当て、集中的に愉気をするのもよいです。
愉気のコツですが、処を軽く滑らせるようにちょっとだけ動かしてみますとヌルッとした硬結があります。
その硬結がなくなるまで愉気を続けてください。
このとき、硬結が弛みやすくなるように親指の当てている角度を微妙にいろいろと変えてみるとよいでしょう。
硬結が弛んできますと相手の呼吸が自然と深い呼吸に変わってきます。

          
            
【テクニック編】
相手には仰向けで寝てもらいます。
腕は両脇においてもらいます。
こちらは相手の右側に正座をして構えます。
左手を相手の首の下に入れて、親指と人差し指で頸椎2番の2側を支えるようにします。
もし難しいようでしたら、ただ左手を首の下から支えるように添えておきます。
次に右手の人差し指と中指の指先を立てるように使って左右の頭部第二調律点を「トントン、トントン」と軽く叩いて音を聞き比べます。
最初は聞き慣れないとわかりにくいかもしれませんが、弛んで鈍くなっていますと「ドスドス」と濁ったような感じの音がします。
正常な状態ですと、「コンコン」と乾いたような小気味良い感じの音になります。
「ドスドス」と濁ったような感じの音がする方が患側になります。
患側が決まりましたら、患側の頭部第二調律点の叩打をさらに続けます。
叩くときのリズムですが、『トンッ、トントントン・・・・』というリズムで行ないます。
最初だけ強調して『トンッ』と叩打し、その後、『トントントン・・・・』と徐々に叩打を小さくしていき、また思い出したように『トンッ』と強調して叩打し、その後、『トントントン・・・・』と小さくしていきます。
叩打の刺激が相手の足先にまで響くようなイメージで、数回繰り返し行ないます。
音が変化してきて健側の音と揃ってきましたら叩くのを止めます。
(相手が上下体癖の場合は、頭全体の乱打で行ないます。)
音が揃ってくると同時に、相手の呼吸が自然と深い呼吸に変わってきます。
ここで終わってもよいのですが、次に頭の上の位置に移動して正座をして構え、両手の親指でそれぞれ左右の頭部第二調律点の処に親指を当て、処の変化を確認するように改めて愉気をしておくとよいでしょう。

≪頭部第二調律点と関連する処≫
①患側と同側の頸椎2番が緊張。
②患側と同側の顔が萎縮。   
③患側と同側の胸鎖乳突筋が緊張。
④患側と同側の腹直筋が緊張。   
⑤患側と同側にへそが寄る。  
⑥患側と同側に重心が偏る。

 もしご家族の中に、感情にわだかまりができて、気持ちが素直に流れなくなってきているような方がいましたら、寝ているときにでも頭部第二調律点の処を探して(およその位置でも結構です)、そっと手を当ててジッと愉気をしてみましょう。
硬直した感じ、鈍い感じがなくなって、少しでも処が以前よりもスッキリとした感じになりましたらそれで大丈夫です。
起きる頃には、わだかまりも弛み、寛容的な心を取り戻せることでしょう。
特に心理的な膠着状態を起こしていた子供さんは、頭や首から汗をかいたりすることがありますので、そういうときは汗をきちんと拭いてあげてください。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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Posted by 心羽 at 16:06Comments(0)頭部操法