2011年04月01日

上肢第一調律点(鎮心の急処)

<位置>
掌の中央の窪んだ処。
 
   例:右の場合
       上肢第一調律点(鎮心の急処)     
<効果>
別名を「鎮心の急処」とも呼ばれていて、頭の過敏を鎮静し、心を鎮め、焦り、不安、不満など頭のモヤモヤした状態を解消します。
左は心臓の機能と関係していて、生理的に心臓が悪いとき、つまり不整脈、動悸、心悸亢進などのときに用います。
右は感情・心理と関係していて、不安、焦り、心配などがあるときに用います。
頭皮の鈍りや頭の血流調整にも効果的です。
赤ちゃんが夜泣きをするときにもよいです。
頸椎を矯正するときにも使われ、特に頸椎2番と関連しています。
ですが、お酒を飲んで頸椎2番が硬直している場合は、直接、頸椎2番を愉気した方が変化が早いです。
この上肢第一調律点の処は、かすかに湿気があるのがよいとされていて、それは力の余力を表すといわれています。
頭部第一調律点=腹部第一調律点=腰椎1番と関連しています。

<操作>
相手には正座で坐ってもらいます。
左右どちらかの手を選ぶ場合、左右の上肢第一調律点を親指で押さえてみて、左右のうち、ぶ厚く、ボタッとした感じがあり、手掌自体に厚みが感じられる方の手を対象とします。
(または、両方の上肢第七調律点を中指で触ってみて、鈍く感じる側を対象とします)
ここでは、右側を例にして説明していきます。
自分は相手の右側に座ります。
このとき、自分は右膝を立て、左足は蹲踞の形で構えます。
そして、相手の右手をこちらの右手で持ちます。
このとき、相手の右手を甲の方から包み込むように持ち、こちらの親指の第一関節の部分で相手の親指の付け根付近を絞るように固定し、こちらの中指・薬指の第一・第二関節の部分で相手の小指の付け根付近を絞るように固定します。
次に、こちらの左手の親指を相手の右掌の窪んだ処、上肢第一調律点に当て、他の4本の指はこちらの右手の甲の上に重ねます。

     例:左の場合
        上肢第一調律点(鎮心の急処)        
そして、相手の右手を持ち上げながら愉気していきます。
相手の右肘は軽く屈曲していて、手掌側が相手の方を向いている状態となります。
親指から相手の上肢第一調律点を通り越して自分の上肢第一調律点に通すように愉気するのがコツです。

     例:右の場合
        上肢第一調律点(鎮心の急処)          
型の“きめ”の話になりますが、手を上げる動きにしたがって、相手の胸が開き、腰が自然と反っていきます。
相手の腕だけが上下しているようですと型としては不十分です。
そして、相手が深い呼吸に変わるように、愉気している手掌の位置を後方に引いたり、横にずらしたりして、気の通り具合を観ながら手の位置を微調整します。
ですが、型のきめ方がよくわからなくても気はきちんと通っていきますのでご安心ください。

【自分で行なう場合】
左右の上肢第一調律点を親指で押さえ比べてみて、左右のうち、ぶ厚く、ボタッとした感じがあり、手掌自体に厚みが感じられる方に親指を当てて愉気します

      例:左の場合
         上肢第一調律点(鎮心の急処)


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

                     整体室のホームページですicon25
                http://www.h4.dion.ne.jp/~shizen-k/
                 《過去のブログ記事を整理して掲載しています》

『新潟整体室自然健康堂(野口整体)』
新潟市中央区東大通2-2-9 トーカン万代第二ビューハイツ810
                     TEL 025-243-0287
      (胎内市でも隔週の日曜日にて活動中)

ご予約のこと、ご質問等ございましたらメールでも受け付けていますので、
 どうぞお気軽にお問い合わせ下さい♪
                           shizen-k@excite.co.jp



同じカテゴリー(上肢操法)の記事画像
上肢第五調律点
上肢第四調律点
上肢第二調律点
上肢第六調律点(化膿活点)
同じカテゴリー(上肢操法)の記事
 上肢第五調律点 (2011-12-21 10:19)
 上肢第四調律点 (2011-10-16 17:43)
 上肢第二調律点 (2011-07-03 19:34)
 上肢第六調律点(化膿活点) (2011-03-10 16:53)

Posted by 心羽 at 12:04│Comments(0)上肢操法
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。