2012年08月29日

腰痛とスポーツ

 スポーツを趣味として楽しんでいる人、スポーツを仕事としている人(運動選手または指導者)、スポーツとの関わり方は人それぞれですが、スポーツが腰痛の原因になっているケースがしばしばみられます。
身体にいいと言われる運動やスポーツでも、適度に行なっているうちはよいのですが、身体の持っている許容量を越えて行ない続けますと、思わぬ腰痛を抱えてしまうことになります。
これはスポーツ選手などに腰を痛めている人が多いのを見ても分かります。
案外、スポーツは日常生活に比べて腰に負担を強いることが多いです。
同じ動作を続けることによって同じ筋肉を過度に使い続けますと、それが腰にとって負担となり、筋肉が疲労を起こし、筋肉の伸び縮みがなくなってきて弾力性が低下し、その結果、筋肉が異常緊張を起こして、靭帯や関節を損傷させ、腰痛を起こしやすくさせます。
テニスやゴルフ、野球など身体を強く捻るもの、バスケットボールやバレーボールなどジャンプすることが多いもの、器械体操や新体操、水泳、ダンス系のものなど腹筋・背筋の強化を要求するもの、スポーツによって負担を強いるアプローチはさまざまですが、身体のもっている限界を越えますと腰痛の原因になります。
スポーツにはフォームがつきものです。
フォームを通して、同じ動作を繰り返し練習します。
スポーツにとって、フォームとは長年の経験の中で編み出された、技術の向上の為に計算された、科学的に裏づけされた形であり、動きであるわけですが、これが整体の視点からすると歪みとなってしまうことが多いのです。
フォームを通して、同じ動作を繰り返し練習することによって、身体の一部に繰り返し負荷がかかることになり、筋肉や靭帯に集中的に偏った負荷をかけてしまう結果、筋肉や靭帯のラインに癖ができ、骨格を歪ませ、痛みになってしまうのです。
繰り返す動作による損傷で痛みが生じているものを、一般的に「スポーツ障害」と呼ばれていますが、スポーツによっては、腰にこうしたスポーツ障害が起こり、腰痛の原因になっていることが多いです
スポーツの前には筋肉を傷めることがないよう、または怪我をしないようにするためにも、入念なストレッチ等で柔軟性を高めておくことが大切です。
そして、スポーツ後も、ストレッチ等を行なって、そのスポーツ特有のフォームからくる筋肉の癖、骨格の歪みをリセットし、筋肉を弛め、休ませてあげることが大切です。
それが、腰痛の予防につながります。

たまに、頑張って痛みをこらえながらスポーツをしている方がいらっしゃいますが、拘縮している筋肉に負荷をかけることによってますます筋肉の拘縮を強めることになり、その結果、さらに状態を悪化させてしまうことがあります。
筋肉は使ったら、その後は、筋肉を弛め、休ませてあげることが大切なのです。
痛みをこらえて無理をさせた身体は、治すのにも改善に時間がかかってしまうケースが多いです。
痛みが落ち着くまでは、痛みの出る動作を中止しするか、負担の少ない動き方を工夫していくことが必要となります。

それから、久しぶりのゴルフや野球、サッカーなどで腰を痛めてしまったという方が整体を受けに来られることがあります。
スポーツは瞬発力と持久力が必要になってきますので、日頃から充分な筋力トレーニングをしていませんと、腰がその負担に耐えきれず、痛めてしまうことがあります。
運動不足の人が入念な準備運動やストレッチをせずに、激しい運動をすれば、当然腰を痛めてしまいます。
久しぶりに運動をされる方は、運動前のストレッチや体操、そして運動後にも調整としてストレッチや体操が重要になってきます。

身体に歪みがある場合、日常生活では何も支障が出ない、身体を痛めるほどではない程度の歪みでも、スポーツのような負荷の強い動きを続けますとそれが痛みとなって出てくることがよくあります。
スポーツによって身体運動が日常生活以上の範囲を越えてしまいますと、それによって多少の歪みでも異常感として表れてしまうのです。
『運動を始めたら腰が筋肉痛になって・・・、もう1ヶ月以上にもなるのに腰の筋肉痛が治らないんです』とおっしゃる方が腰の症状限らずによくいらっしゃいます。
これは、もともとあった身体の歪みが、気が付かずに筋肉の伸縮性や関節の可動域を制限させていて、運動によってその許容範囲を越えたことによって痛めている現象です。
この場合、歪みを調整しますと異常感もとれてしまいます。
また、歪みを調整しておきますとそういう異常感は起こりにくくなります。

適度な運動は、血行を良くし、筋肉の硬張りを防ぎ、仕事などで偏った姿勢を取ることが多い場合は、身体の癖の固定化を防ぐことにもつながり、身体にとってとても良いことです。
そして、継続的に運動を行ないますと、筋肉が発達し、強い負荷に対しても余裕ができ、身体能力も向上します。
ですが、運動もその内容によって、身体を良くすることもあれば悪くすることもあるのです。
もし、運動を頻繁にされる方は、ときどきでも身体を調整してメンテナンスしておくと安心です。

それから、日頃から整体で身体の歪みを整えておきますと自分の思い描いたイメージ通りの動きができるようになります。
歪みを整え、筋肉の血流が良くなり、気の通りが良くなることによって、筋肉、腱、靱帯の中に存在する感覚器の機能が高まり、自分の身体をイメージ通りにコントロールすることができるようになるのです。
身体に歪みがありますと、身体は偏った方向に傾斜し、筋肉の伸縮性にも欠けてしまい、動きの方向性も定まりにくくなり、思い通りの動きができなくなってしまいます。
それはたとえ小さな歪み、筋肉の緊張であっても、気が付かないうちに影響を受け、身体のコントロールを不安定にさせます。
身体の歪みを整え、筋肉のバランス・柔軟性がアップしてきますと、パフォーマンスも向上し、永くプレーすることができるようになります。
スポーツの向上のためにも、痛みや異常感が出るのを防ぐためにも、または痛み・異常感が出たときの改善手段としても整体はおすすめです。
未経験の方はぜひ体験していただけたらと思います。


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