2009年03月31日

身体の自然が行なう自律調整

もし何か悪いもの、腐っているものを食べて吐いてしまったらみなさんはどうされますか?

おそらく薬を飲んでしまう方が多いと思います。

整体の立場からしますと、それは身体にとって良くない行為なのです。

何ぜかといいますと、身体が悪いものを吐いて排出しようとしているところを薬を飲むことによって排出を止めさせているのです。

胃は懸命に悪いものを外へ出そうとしているのに、薬を飲んで胃を鈍らせて悪いものを無理矢理に胃に消化させているのです。

胃のことを思いますととても胸が痛む行為なのです。

下痢もそうです。

腸が懸命に悪いものを吸収しないように外へ排泄しようとしているのに、薬を飲んで腸を鈍らせて悪いものを無理矢理に腸に吸収させているのです。

腸のことを思いますととても胸が痛む行為なのです。

嘔吐や下痢を薬で止めたときはその苦しみからの開放感で楽になりあまり気付かないのですが、この悪いものを吸収してしまった身体はかなりの負担を背負うことになります。

体質が変わり、病気の原因になります。

私たちが”良かれ”と思っていることが実は身体にとっては逆ということがあり、気付かないうちに身体が本来もっている自律調整を乱したり壊したりしていることがあるのです。

例えば、扁桃腺が腫れる現象もそうです。

特に呼吸器系の弱い方は扁桃腺が腫れて熱が出ます。

かなりの痛みを伴うのでとても不快な状態ですが、扁桃腺からすれば肺や気管に菌が行かないように必死に菌と戦ってくい止めているのです。

その大切な門番である扁桃腺を切ってしまう方がいます。

医師との相談の上、考えに考えての最終決断としての結果だと思いますが、確かに扁桃腺を切りますとその痛みは軽減して悩むことはなくなります。

しかし、その代償は後になってから身体に現れる場合があるのです。

ときには、薬が必要な場合があるでしょう。

ときには、最終決断として手術をせざるをえないこともあります。

薬や手術で助けられることはたくさんあり、やはり必要なものだと思います。

ただ、私たちの身体にはもともと備わっている自律調整作用があり、その身体の恩恵を病気として誤解せずに自然治癒力の働きによって経過させ、自律調整作用が激しく出ないように日ごろから身体を育てていくという意識も必要ではないかと思うのです。

特別なことをしなくても元気なのが本当の元気なのです。

何もしないで自然に任せた方がよいのです。

薬に頼りすぎずに本来もっている自律調整作用を通して回復を繰り返してきた身体は強いです。

免疫力があります。

健康な身体とは様々な経験を通して育まれていくものなのです。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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