2011年07月28日

心の歪みと向き合うとき(11)

 私たちのコミュニケーションは言葉で交わされますが、言葉だけのコミュニケーションでは十分な意志疎通を図ることは難しいと思います。

その理由は、言葉は曲解されやすく、誤解されやすいからです。

それは、どうしてでしょうか?

それは言葉のもっている性質のためです。

結局は、言葉はただの音に過ぎず、シンボル化したものに過ぎません。

感情や思考や経験の代用でしかないのです。

言葉は理解の助けにはなります。

ですが、言葉で語り合おうとしますと、途端に言葉のもつ制約に縛られ、混乱の原因になることがよくあります。

世の中には言葉が上手な人がいます。

単語の引き出しが豊富で、自由自在に言葉を操ります。

ですが、言葉が上手ではない人もいます。

単語の引き出しが少なかったり、単語の選択が適切ではなかったり、緊張していたり、焦っていたり、イライラしていたり、体調不良であったり、年齢的な事情であったり、様々な事情や都合で言葉の表現が十分ではなかったりすることがあります。

そう考えますと言葉は常に曲解と誤解の危険性を備えていることがわかります。

もしかすると世の中に起きているトラブルの半分は言葉から生じた曲解と誤解によるものかもしれません。

『言葉がすべて、言葉のみが真実』という考えをもっている人、または無意識にも言葉のみの情報源に頼ってコミュニケーションをとろうとする人は、言葉のもつ影に振り回されることになります。

これからは、感情を通じたコミュニケーションが必要なのではないかと思います。

一般的に感情は思考よりも下にみられがちですが、決してそうではありません。

本当は思考と感情の両輪がバランスよく働くことが大切なのです。

何かについて、自分にとって、真実を知りたいと思ったときは、自分がどう感じるかを探ってみることです。

慣れない人は、相手の感情を読み取ることは難しいかもしれませんが、相手の言葉の中に深い感情が、真実が隠されていることが多いのです。

相手の口から発せられる言葉、そして相手の身体全体から発せられる雰囲気にチャンネルを合わせてみましょう。

言葉以外の、言葉以上のコミュニケーションが見つかるはずです。

感情を豊かにして、心を研ぎ澄ませ、相手の感情をつかむことが大切です。

相手を理解しようとするとき、相手の伝えようとすることに心性を合わせるのです。

言葉は相手を理解するときの判断材料にはなりますが、必ずしも言葉そのものに真実のすべてが表れているわけではありません。



★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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