2010年02月07日
打撲:「頭の打撲の処置」
<脈の確認>
一息四脈を調べる。
嘔吐などがあったり、一息四脈が、一息に対して2~3,4脈の場合、早急に整体を受けるか、医師の診断を受けることも考慮してください。
<頭の愉気>
頭を打ったら、打った処に手を当ててください。
打撲をした頭は、全体的に頭蓋骨や頭皮が萎縮しているはずです。
その中でも打った処というのは、冷たい感じ、熱い感じ、ズキズキした感じ、腫れている感じ、皮膚が呼吸していないような感じなど特殊な感覚があります。
そういった処に手を当てます。
もし冷たいものを感じたら危険な状態を意味します。
特に後頭部の真ん中や後頭部の左側(頭部第5左1側)の処に冷たいものを感じたら危険です。
手を当てて冷たいものを感じた場合、これは生死に係わる特別な場合が考えられます。
ですが、命に支障のない一般的な打撲の場合ですと、普通はそこが熱く、腫れていて、痛みがあります。
その熱感、腫れ、痛みが消えるまでしばらく愉気を続けていますと、手を当てた処がしっとりと汗ばんできます。
そこまでいけば、大丈夫、経過をしたとみます。
愉気をして汗ばんでくるということは、その打撲による衝撃は身体の中に内在しないで、汗となって出てきたということになります。
汗になるというのは、弛むということなのです。
ここで愉気のコツなのですが、頭部の打撲した処に手を当てているとき、もう片方の手は衝撃が貫通していった処に手を当て、2ヶ処を合わせるように愉気します。
たとえば、打撲した処が後頭部の場合、貫通していった処は前頭部になります。
つまり、後頭部と前頭部に手を当てて愉気をするのです。
頭を強打しても、たんこぶや出血などがあれば、そんなに心配はいりません。
たんこぶや出血にならなかった方が実は厄介なのです。
出血の状態を目の前にしますと、見た目には大変と思ってしまいますが、たんこぶや出血によって打撲の衝撃を外に逃がしていることになるので、その方がかえって身体には良いのです。
たんこぶや出血がなくても、手を当てて愉気していますと打った処がこぶになって盛り上がってきます。
それでも、盛り上がってこない場合、打撲した処を掌または手指で数回叩くとよいです。
叩くコツですが、最初は強めに叩き、そして徐々に少しずつ弱くしてゆきます。
それから愉気をしますと、打った処が盛り上がってきます。
あるいは血が滲んで内出血を起こしてきます。
すると、痛みがジワジワと浮き上がってきて痛みが一時的に強めになることがありますが、それは鈍感だった処が息を吹き返してきた合図なのです。
こうなれば、よほどの命取りのものでない限り、とりあえずは大丈夫とみます。
<お腹の愉気>
次は、臍に愉気をします。
打撲にとって臍はとても重要なポイントなのです。
ひどい打撲ですと、臍の力が抜けて、お腹が異様ににペシャンと凹んで呼吸が浅くなることがあるのです。
整体ではこのお腹の状態のことを『犬腹』と呼んでいます。
これはかなりひどい打撲を意味していて、頭の内部に出血を起こしている可能性があるということなのです。
これは特別な場合ですが、犬腹の状態まではいかなくても頭部を打撲した場合、お腹が硬くなりますので、臍に愉気をしてください。
臍に手を当てますと、臍に硬さを感じたり、熱を感じたり、また臍が左右どちらかにズレていたりする感じがあります。
その違和感がなくなるまで愉気を続けてください。
臍に大きく息が入ってくれば大丈夫とみます。
さらに、頭は部位によってお腹と対応していて、「後頭部-鳩尾」、「頭頂部-側腹」、「側頭部-下腹部」、「前頭部-臍の両脇」というように関連し合っています。
次に頭の打撲した処と、それと対応したお腹の処に、左右の手をそれぞれ当て、2ヶ処を合わせるようなイメージで愉気をします。
頭の打撲した処と対応したお腹の部位が硬くなっているはずです。
頭の打撲した処によってお腹の硬くなってくる部分が違ってくるのです。
もし頭の打撲した処が分からなければお腹から観察して調べることもできるのです。
頭の打撲の影響が処理されますと、好転反応として鼻血や下痢が起こることがあります。
これは打撲の衝撃が好転反応の排泄反応によって無事に経過したということになりますので心配は要らないものです。
<打撲したときの注意事項>
◎頭を打撲した時は、打撲した日を入れて4日間はお風呂に入らないでください。
どうしてかといいますと、打撲した処を温めること自体は問題ないのですが、首から下がお湯につかっていて、首から上だけがお湯から出ている、この状態が危険なのです。
もし頭に出血がある場合、出血が広がってしまうのです。
◎頭部に直射日光や風が当たらないようにしてください。
身体にとって刺激になることは避けなければいけません。
大きい音も刺激になります。
頭部の打撲は、当日、4日後、7日後、10日後、が変化の区切りになりますので、その日数を目安にしながら様子を観察して、一息四脈を使って影響が残っていないかを確かめてください。
一息四脈が維持し、その他身体に何の変化もなければ、その打撲は無事に経過したとみます。
頭の打撲は命に関わる場合があるので注意が必要です。
死なないまでも、かなり激しい影響を身体に与えることがあります。
これは病院でレントゲンやMRIなどの検査を受けて、異常なしという診断であっても、実際のところ当てにならないこともありますので、一息四脈を必ず確認してください。
★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝しています
整体室のホームページです
http://www.h4.dion.ne.jp/~shizen-k/
《過去のブログ記事を整理して掲載しています》
『新潟整体室自然健康堂(野口整体)』
新潟市中央区東大通2-2-9 トーカン万代第二ビューハイツ810
TEL 025-243-0287
(胎内市でも隔週の日曜日にて活動中)
一息四脈を調べる。
嘔吐などがあったり、一息四脈が、一息に対して2~3,4脈の場合、早急に整体を受けるか、医師の診断を受けることも考慮してください。
<頭の愉気>
頭を打ったら、打った処に手を当ててください。
打撲をした頭は、全体的に頭蓋骨や頭皮が萎縮しているはずです。
その中でも打った処というのは、冷たい感じ、熱い感じ、ズキズキした感じ、腫れている感じ、皮膚が呼吸していないような感じなど特殊な感覚があります。
そういった処に手を当てます。
もし冷たいものを感じたら危険な状態を意味します。
特に後頭部の真ん中や後頭部の左側(頭部第5左1側)の処に冷たいものを感じたら危険です。
手を当てて冷たいものを感じた場合、これは生死に係わる特別な場合が考えられます。
ですが、命に支障のない一般的な打撲の場合ですと、普通はそこが熱く、腫れていて、痛みがあります。
その熱感、腫れ、痛みが消えるまでしばらく愉気を続けていますと、手を当てた処がしっとりと汗ばんできます。
そこまでいけば、大丈夫、経過をしたとみます。
愉気をして汗ばんでくるということは、その打撲による衝撃は身体の中に内在しないで、汗となって出てきたということになります。
汗になるというのは、弛むということなのです。
ここで愉気のコツなのですが、頭部の打撲した処に手を当てているとき、もう片方の手は衝撃が貫通していった処に手を当て、2ヶ処を合わせるように愉気します。
たとえば、打撲した処が後頭部の場合、貫通していった処は前頭部になります。
つまり、後頭部と前頭部に手を当てて愉気をするのです。
頭を強打しても、たんこぶや出血などがあれば、そんなに心配はいりません。
たんこぶや出血にならなかった方が実は厄介なのです。
出血の状態を目の前にしますと、見た目には大変と思ってしまいますが、たんこぶや出血によって打撲の衝撃を外に逃がしていることになるので、その方がかえって身体には良いのです。
たんこぶや出血がなくても、手を当てて愉気していますと打った処がこぶになって盛り上がってきます。
それでも、盛り上がってこない場合、打撲した処を掌または手指で数回叩くとよいです。
叩くコツですが、最初は強めに叩き、そして徐々に少しずつ弱くしてゆきます。
それから愉気をしますと、打った処が盛り上がってきます。
あるいは血が滲んで内出血を起こしてきます。
すると、痛みがジワジワと浮き上がってきて痛みが一時的に強めになることがありますが、それは鈍感だった処が息を吹き返してきた合図なのです。
こうなれば、よほどの命取りのものでない限り、とりあえずは大丈夫とみます。
<お腹の愉気>
次は、臍に愉気をします。
打撲にとって臍はとても重要なポイントなのです。
ひどい打撲ですと、臍の力が抜けて、お腹が異様ににペシャンと凹んで呼吸が浅くなることがあるのです。
整体ではこのお腹の状態のことを『犬腹』と呼んでいます。
これはかなりひどい打撲を意味していて、頭の内部に出血を起こしている可能性があるということなのです。
これは特別な場合ですが、犬腹の状態まではいかなくても頭部を打撲した場合、お腹が硬くなりますので、臍に愉気をしてください。
臍に手を当てますと、臍に硬さを感じたり、熱を感じたり、また臍が左右どちらかにズレていたりする感じがあります。
その違和感がなくなるまで愉気を続けてください。
臍に大きく息が入ってくれば大丈夫とみます。
さらに、頭は部位によってお腹と対応していて、「後頭部-鳩尾」、「頭頂部-側腹」、「側頭部-下腹部」、「前頭部-臍の両脇」というように関連し合っています。
次に頭の打撲した処と、それと対応したお腹の処に、左右の手をそれぞれ当て、2ヶ処を合わせるようなイメージで愉気をします。
頭の打撲した処と対応したお腹の部位が硬くなっているはずです。
頭の打撲した処によってお腹の硬くなってくる部分が違ってくるのです。
もし頭の打撲した処が分からなければお腹から観察して調べることもできるのです。
頭の打撲の影響が処理されますと、好転反応として鼻血や下痢が起こることがあります。
これは打撲の衝撃が好転反応の排泄反応によって無事に経過したということになりますので心配は要らないものです。
<打撲したときの注意事項>
◎頭を打撲した時は、打撲した日を入れて4日間はお風呂に入らないでください。
どうしてかといいますと、打撲した処を温めること自体は問題ないのですが、首から下がお湯につかっていて、首から上だけがお湯から出ている、この状態が危険なのです。
もし頭に出血がある場合、出血が広がってしまうのです。
◎頭部に直射日光や風が当たらないようにしてください。
身体にとって刺激になることは避けなければいけません。
大きい音も刺激になります。
頭部の打撲は、当日、4日後、7日後、10日後、が変化の区切りになりますので、その日数を目安にしながら様子を観察して、一息四脈を使って影響が残っていないかを確かめてください。
一息四脈が維持し、その他身体に何の変化もなければ、その打撲は無事に経過したとみます。
頭の打撲は命に関わる場合があるので注意が必要です。
死なないまでも、かなり激しい影響を身体に与えることがあります。
これは病院でレントゲンやMRIなどの検査を受けて、異常なしという診断であっても、実際のところ当てにならないこともありますので、一息四脈を必ず確認してください。
★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝しています

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Posted by 心羽 at 08:00│Comments(0)
│打撲
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