2009年10月30日

熱のちから

風邪症状の中で代表的なものが熱です。

多くの人は熱を怖がりますが、整体的観点では熱はとても利用価値のあるものとして捉えているのです。

例えば、打撲や捻挫、骨折などの怪我をしますとその患部に自然と熱が集まってきて腫れ始めますが、それは患部の組織が熱を利用して生まれ変わろうとしている状態なのです。

風邪の熱も菌の増殖を防ぐ為に身体が懸命になって熱を発して体内を煮沸消毒している状態なのです。

古くなった細胞は壊され、そして新しい細胞が作られる。

こうして新陳代謝が促進されて熱が下がった頃には身体が生まれ変わるのです。

ここで重要なのが、"熱は出し切らなくてはいけない"ということなのです。

薬や氷枕などで熱を押さえ込んだのでは、本当に下がったことにはなりません。

薬や氷枕を使わなくても熱は上がるところまで上がってしまうとあとは自然に下がります。

熱とはそういうものなのです。

熱を止めようとして薬を飲み、薬の効果が切れてくるとまた熱が上がり、また薬を飲んで熱を抑えようとして、それでも熱はまた上がります。

この"もぐら叩き"のようなことを私たちは不信に思わずに普通のこととして行なっていますが、このようなことを繰り返し行なうことは身体にとってかなりの負担となります。

発熱しにくい身体へと体質が変わり、体温も自動的に低体温に設定されてしまいます。

整体的観点ではこれは困ったことなのです。

細胞の大掃除をしてくれる大切な主役が活躍できないということになります。

医療技術が発達しても病気が減らない原因のひとつとして熱が出るとすぐに薬で抑えるという、当たり前のような感になっているこの習慣が挙げられると思います。

時には薬も必要かと思いますが、安易に飲みすぎる傾向があるように思えます。

どんなによい薬でも正常な細胞をそのまま残して、異常な細胞だけを選択して消滅させるということはできません。

必要な正常な細胞をも攻撃してしまうのです。

ですが、身体に備わっている熱は違います。

良い細胞、悪い細胞を正確に判別して体内の構造改革を行なってくれるのです。

今までの医療の価値観からするととても抵抗感があると思いますが、熱に対しての見方・角度を少し変えてみるのもよいのではないでしょうか。

健康を維持する為の"備え"はもともと私たちの身体の中にあるのです。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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