2010年08月20日

背骨は心身の状態を映す鏡

 整体で最も重視しているのが背骨です。

背骨というのは、頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、合計24個の椎骨によって構成され、続いて仙骨、尾骨とつながっていきます。

この24個の椎骨と仙骨と尾骨の合計26個の骨でできている脊柱には、脊髄が通り、ここから多くの神経が出ていて、身体と脳の連絡網となっています。

この連絡網による情報交換によって、身体の各部分の骨や各器官との連携が行なわれているわけです。

たとえば、もし脊椎が何かの原因によって弾力性が失われますと身体と脳の中継が正常に行なわれなくなり、自己治癒力の働きが低下してしまうことになります。

ですが、整体によって脊椎を調整することによって、身体と脳の中継を正常に戻し、その椎骨と関係のある部分の自己治癒力の快復を助けることができるのです。

椎骨というのは神経を介して、身体のさまざまな臓器や、血行、内分泌、神経、運動、さらには心理といったものにも関係し、それらを支配しています。

一つの椎骨に対して一つの機能ということはなく、各々の椎骨がいろいろな機能を持っていて、その働きは極めて複雑です。

その複雑な世界を整体の独自の視点から、紐解いていこうというわけです。

椎骨にはそれぞれ「棘突起」という部分があり、椎骨から出っ張っているので背中から触れることができます。

この棘突起は、頸椎1番に始まり、腰椎5番まで数えられます。

触れてみると判るのですが、椎骨はそれぞれ表情が異なります。

大きいもの、小さいもの、捻れているもの、左右に倒れているもの、盛り上がっているもの、陥没しているもの、頭の方向へ上っているもの、足の方向へ下がっているもの、熱く感じるもの、冷たく感じるもの、硬いもの、柔らかいもの、鈍いもの、ビリビリするもの等々・・・、その表情は実に多様です。

整体では、この一つひとつの椎骨の表情を観察することによって、「どこが疲れている」とか「何番が硬直しているから、このままだと心臓に負担がかかる」とかいった相手の身体状況を読み取っていくのです。

椎骨には、人間の心身の実に微に入り細にわたって、興味深いことがたくさん秘められています。

その一つひとつの椎骨が持っている意味、対応する処をできる限り書き表していきたいと考えています。

この対応は、西洋医学の神経や東洋医学の経絡の対応関係とは必ずしも一致していません。

整体(野口整体)の独自の観察様式によって体系化されていて、この対応は整体法の技術のレベルから認められるものであることを、どうかご了承ください。

では次回から具体的な椎骨の機能を説明していきます。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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