2011年08月06日

身体の勘を優先し、本能を愉しむ

 妊娠、そして出産を迎えるにあたって本や雑誌などを読んで知識をたくさん詰め込もうとしている妊婦さんがいらっしゃいますが、あまり知識をたくさん詰め込み過ぎて自分の頭を大きくしてしまいますと、妊婦さんにとっての大切な勘というものを鈍くさせ、お腹の赤ちゃんの要求や母体の要求を読みとれなくしてしまう場合があります。
知識はほどほどにして、あまり頭を忙しく働かせ過ぎないようにして、知識よりも『勘』を磨くことの方を優先させましょう。
整体の立場としては、身体の勘を優先にさせた生活を送ることをおすすめします。
つまり、身体の要求に沿った生活を送ることが大切なのです。
たくさんの知識によって頭を緊張させてしまいますと、それがスムーズな出産を妨げてしまうことがあるのです。
動物たちは、事前に妊娠・出産の知識を教えられていなくても、スムーズにお産を進ませることができるものです。
妊娠・出産が自然の営みである以上、妊娠・出産の智恵は私たちの身体の中にもともと既に備わっているといえます。
その既に備わっている知識に任せた方が問題がなく、妊娠生活を快適に過ごすことができ、出産をスムーズに終えることができるのです。
自分の身体に備わっている大切な智恵を、世間一般的な考えとは合わないという理由で無視してしまうことのないようにしましょう。
情報過多の現代社会に生きている私たちは、身体が本来持っている大切な智恵を、つい忘れてしまいがちです。
実際、妊娠しますと頭で考えた予定通りにはなかなかいかないことに気付くものです。
ですが、身体が本来持っている智恵、直感、要求というものを実感しながら行動していますと、妊娠中はどのように過ごせばよいのか、本能の勘によって自然と見えてきます。
身体が求めていることに身を委ねてみましょう。
本能の趣くままに過ごすのです。
『これをやってみたい・あれをやってみたい』という感覚が湧き上がりましたら、理論的・科学的・一般的な常識の考えは横に置いておいて、まず動いてみることです。
気分が良く、身体も心地よい感じでしたら、それは身体が喜んでいる証拠です。
気持ちの悪いこと、やりたくないこと、食べたくないもの、それらは拒否して構いません。
妊娠中は本能的な身体になっているので、その感覚は普段よりも理解しやすいはずです。
本能的な感覚にしたがって過ごしていけば、身体は自然と整ってきます。
ですが、一般的な常識とは違うからということで、身体の勘に逆らった過ごし方をしている妊婦さんが多く、それによって逆に体調をくずしている人が多いのです。
つまり、それは身体の訴えを無視しているからです。
私たちの身体は実にたくさんの信号を出していて、それらのすべてが、私たちを元気にするための大切なメッセージとなっているのです。
また、身体の要求に沿った生活をしていますと、気持ちも自然と赤ちゃんに向いてきて、赤ちゃんの要求をそのままお母さんである自分の欲求として感じられるようになってきます。
そうなってきますと、妊婦さんにとっての体調管理がとても楽に感じられるようになってきます。
赤ちゃんにとっての必要なものが、自分の欲求として感じられるようになってくるからです。
赤ちゃんにとって必要なものが欲しくなってきますし、赤ちゃんにとって嫌なことはお母さんもしたくなくなります。
今、何をすることが身体にとって一番良いのか、今まで頭に詰め込んできた知識が不要に感じられてくることでしょう。
身体の要求に身を委ね、赤ちゃんとの意思疎通が感じられてきましたら、あとはそのまま自分の思いのままに生活すればよいのです。
赤ちゃんの要求に沿って、赤ちゃんの要求に答えながら日々を生活していきますと、赤ちゃんとの意思疎通が更に深まり、やがてはその感覚が、そのまま子育ての勘につながっていきます。
妊娠中に自分の感覚に従うということは、子育ての勘づくりにつながっていくのです。
その感覚が妊娠中から身についていますと、産後、赤ちゃんの要求が、おっぱいが欲しいのか、オムツを変えて欲しいのか、身体の体勢の違和感なのか、眠たいのか、それとも抱っこして欲しいのか、何となくでもすぐにわかるようになります。
赤ちゃんの要求が読みとれるようになるのです。
妊婦さんには、ぜひ、この機会を通して、身体の勘というものを養って、本能の趣くままに過ごすことを愉しんでいただきたいと思います。
本能を愉しむということは、頭で考えるやりたいこととは違います。
妊娠・出産関係の本が世の中にたくさんありますが、その知識はとりあえず横に置いておいて、自分の心・身体の感覚で、今、何をしたいのか?何を食べたいのか?何が欲しいのか?を感じ取るように過ごしてみてください。
『**を食べなくてはいけない』とか、『**体操をしなくてはいけない』とか、『**時間以上歩かなければいけない』とか、あれをしなければいけない、これをしなければいけない、という自分を縛り付けてしまうような考え方では、頭だけでなく、骨盤を縛り付けてしまい、骨盤の可動性をも失わせてしまいます。
本能に任せて身体の欲求の趣くままに過ごしてみましょう。
それにはまず、きちんとした目標をもたないことです。
目標をもつとしてもゆる~く、計画はアバウトに立てることがポイントで、そのときの気分で判断するようにしてください。
いい意味で適当に!
自分のペースで一つ一つのことを丁寧に楽しみながら過ごすようにしましょう。
案外、その方が物事がスムーズにいったりするものです。
出産後は育児が待っていますが、子育ては思い通りにはいかないものです。
それが原因で悩み込み、ノイローゼになるお母さんもいます。
お母さんのもっているもともとの性格も影響しているかもしれません。
ですが、妊娠期間中に身体の勘を優先し、本能を働かせ、自分を縛り付けず、あるがままを受け入れる心を養っておきますと、育児の悩みが原因で心の病にまでなることはありません。
育児生活を心穏やかに過ごすには、妊娠中の過ごし方が大きく影響してくるのです。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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