2009年05月26日

目を休める

 整体では眼と子宮はとても深い関係性にあるとみていて、実際、眼の使い過ぎが続いて疲労が眼に蓄積してきますと子宮が萎縮して柔らかさがなくなり、伸びにくく・拡がりが悪くなってしまうことがあるのです。
昔はよく、『妊娠後期や産後の針仕事は体によくない』といわれてきました。
これはおそらく、針仕事というよりも、眼を酷使する手先の細かい仕事がよくないのだと思われます。
通常、妊娠しますと眼や頭を使うことが嫌になってきます。
といいますか、使えなくなる、酷使できなくなると言った方が正確かもしれません。
妊娠中は眼を使い続けますとすぐに眼がショボショボしてきたり、眼の奥に鈍痛が出てきたり、頭も弛んで思考が穏やかになって、細かいことを考えることが苦痛になってきます。
ですが、妊娠してもパソコンに長時間向かったり、本を長時間読んでいたりしても平気な妊婦さんがいらっしゃいます。
それは身体が鈍っている状態で自分の異常感を感じられなくなっている人です。
気が付かないうちに、骨盤の可動性が悪くなり、子宮も硬くなっている可能性があります。
『眼の疲れぐらいで、骨盤や子宮の働きが悪くなるなんて、まさか!』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、妊娠中の身体は普段のときとは全く違うのです。
整体の観点では、眼は腰椎1番に関連しているのですが、腰椎1番は子宮の機能とも対応していて、眼の使い過ぎが続いて眼が疲労してきますと、子宮が萎縮して拡がりが悪くなってしまうのです。
また、眼は肩甲骨とも連動していて、肩甲骨は骨盤と連動します。
眼が疲れて肩甲骨の動きが悪くなってしまいますと、同時に骨盤の可動性をも失って開閉運動が悪くなり、お腹の赤ちゃんにとって身動きが制限されてしまい、居心地の良い環境ではなくなってしまうのです。
そうなりますと、赤ちゃんへの栄養供給も不十分となって成長に影響が出たり、出産のときに難産の原因になってしまったり、産後の骨盤の回復が遅くなってしまったりする可能性が出てきてしまいます。
テレビやパソコン、読書などは控えめにしましょう。
また、妊娠後期に入って、眼を酷使し過ぎますと眼自体に異常感が現れることがあります。
光が異状に眩しく感じられたり、物がぼやけて見えたり二重に見えたり、飛蚊症(ヒブンショウ)のような症状が出ることもあります。
これらの症状は、出産を終えますと自然と消えてしまうことが多いのですが、たまに産後も残る方がいらっしゃるので妊娠中の
眼の使い方には注意が必要です。
眼を酷使しないというのは、仕事を持っている方には難しいと思いますが、妊娠中、特に中期に入りましたら細かい字はあまり読まない方がよいです。
なるべく凝視し続けるようなことは避けてください。

そこで、眼のケアとしてオススメなのが目の温湿布です。
タオルが冷めてきましたらまた熱くして、繰り返し10分間ほど行ないます。
これを行ないますと目の疲れがとれて、気持ちも穏やかな感じになります。
すると、子宮の弾力性が快復してきます。

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また、ご主人さんや周囲の人の手を借りることができるようでしたら、次のポイントに愉気をしてもらうとよいでしょう。
後ろ側から、両方の水かき(脇の下の外側の筋肉)を軽くつまんでみて、分厚く硬くなっている部分を軽く引っ張るようにしながら愉気をします。
痛い刺激にならないように気を付けてあげてください。

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両方の肩甲骨の外縁部にそれぞれ手を当て愉気をします。

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胸椎1・2・3番の両3側(椎骨から指3本くらい外側の位置)を親指で押さえ愉気をします。
特に硬直のある処を丹念に愉気してあげてください。

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また、腕の疲れの蓄積から骨盤がなかなか弛まず、それが原因で眼の疲れを感じるという場合もあります。
根を詰めるような細かい手仕事はできるだけしない方がよいのですが、こういうときは肘の内側のちょっと下の処を軽く押さえ、外へ押し開くような感じで愉気をするとよいでしょう。

               目を休める


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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