2010年05月22日

赤ちゃんの体が育たない-低出生体重児

 低出生体重児とは、生まれた時の体重が2,500g未満の赤ちゃんのことをいいます(一般には未熟児とも呼ばれています)。
お腹の赤ちゃんが大きく育たない理由は何でしょうか?
どうしてそのようになるのか、はっきりとした原因は分かりませんが、整体の立場としてぜひ妊婦さんには日頃から心がけていただきたいことを説明してきたいと思います。

低出生体重児で生まれてくる赤ちゃんは呼吸中枢の発達が不十分で酸素欠乏になりやすく、酸素不足になるといろいろな障害が起こる恐れがあるため酸素吸入が行なわれるそうです。
そして、小さい未熟児の場合、ブドウ糖液や食塩水、アミノ酸製剤や脂肪乳剤を静脈内に点滴注入して栄養と水分を補給します。 
つまりこれだけの栄養素が母体に不足していたということがいえると思います。
母体には栄養があっても、胎盤に問題があって、うまく赤ちゃんに栄養が行き渡らなかったのかもしれません。
真実はわかりませんが、お腹の赤ちゃんが栄養不足になっていること自体には変わりありません。
まず赤ちゃんを宿しているお母さんには、食事の摂り方に関心をもっていただきたいと思います。
妊娠中の食事のところでも書きましたが、仕事が忙しくてきちんとした食事を摂れないのも問題ですが、何をどのくらい食べたらいいのかと本やインターネットでいろいろと調べて、頭であれこれ考えながら食べるのも問題です。
あまり頭で考え過ぎますと、赤ちゃんの身体が求めているものに気付くことができません。
お腹の赤ちゃんが必要としている栄養、それは、お母さん自身の身体が要求するもの、食べたいものなのです。
つまり胎児の要求イコール母体の要求なのです。
偏食になっても構いません。
無性に食べたいものを食べたいだけ食べるのです。
シンプルではありますが、これがとても重要な妊娠時の食事法なのです。
産婦人科の検診で、妊娠中に太りすぎると産道の周辺に余分な肉が付いてしまい、それによって出産時に影響が出るというなどの理由で体重を厳しく注意されることがありますが、それも栄養不足の原因になっているのかもしれません。
確かに、あまり太りすぎますとさまざまなトラブルを起こす原因になります。
脚がむくんだり、尿にたんぱくや糖が出たりなど、痩せたタイプの人よりいろいろなリスクが出やすい傾向にあります。
ですが、最近では痩せた妊婦さんが増え、その影響か未熟児の出産率が高まっているといわれているのも事実です。医師の診断に従うことも大切ですが、子宮内が栄養失調になりそうなダイエットは気を付けなければいけません。

また、食事以外で赤ちゃんにとって大切な栄養は何だと思いますか?
それは酸素です。
身体を成長させるには酸素が重要なのです。
低体重出生児で生まれてくる赤ちゃんは呼吸困難の状態であることが多いようです。
整体では呼吸器の状態を胸椎3・4番でみますが、ここは汗の急処である胸椎5番とも関連しています。
みなさん、汗をかいていますか? 汗をかけますか?
夏の時季に汗をかかない人、あるいは汗をかけない人は、発汗による皮膚呼吸を停滞させ、それによって胎児への酸素を不足させていることが考えられるのです。
特に呼吸器系の弱いお母さんの赤ちゃんはお腹の中での成長が遅れるといわれています。
食事の栄養も大切ですが、生命の維持、また発育において酸素の量が母体に保たれていることがとても重要です。
呼吸器系を鍛える意味を込めて夏の暑いときにきちんと汗をかくことをお勧めします。
効き過ぎた冷房は要注意です。
これから妊娠を希望される方は特にそうです。
化粧を気にして汗をかきたくないという気持ちも分かりますが、健康面も考慮していただきたいと思います。
発汗ができないということは、身体にとっては負担をかかえやすい状態にあります。
痛みを伴うわけではないので実感をもつことができませんが、ホルモンの分泌が悪くなって、将来、婦人科系の問題で悩むことにもなりかねません。
夏は嫌がらずにしっかりと汗をかくことを心がけましょう。
夏にしっかりと汗をかいて、汗をかける体質にして、呼吸器の働きを活発にしておくことが胎児の発育に必要なのではないかと整体では考えます。

また低体重出生児の特徴として、低体温になりやすく感染に対する抵抗力が弱いということも挙げられます。
最近では低体温の人が増えてきているということでテレビや雑誌などでもよく話題になりますが、私からの提案として、妊婦さんやこれから妊娠を希望される方は、もし風邪などをひいた場合、熱が出た場合、薬を飲まずに風邪をひききっていただきたいと思います。
一般的に、風邪をひいて熱が出ますとすぐに薬を飲んで熱を下げようとしますが、そのようなことを当たり前のように習慣的にやっていますと発汗できない体質になり、低体温の身体になってしまいます。
すると免疫力も下がり感染に対する抵抗力も下がってしまいます。
親がこのような身体では生まれてくる子供の体質が心配です。

そして最後に耳下腺炎、つまり『おたふく風邪』のことですが、整体では『おたふく風邪』を生殖器の発育を促す大切な変動であると考えています。
子供の頃に罹ったおたふく風邪の経過が、不十分で中途半端であったりすると胎児が未熟のままで生まれることがあるといわれています。
整体では、妊娠中に耳下腺の状態を確認し、耳下腺部が硬直していたり、逆に弛み過ぎていたりする場合、愉気をして整えることをします。
そうしますとおたふく風邪の後始末になるのです。
こちらをご参照ください。 「おたふく風邪の後始末」

以上、お腹の赤ちゃんが大きく育たない理由を整体的に述べてみました。
妊娠というのは自分の生活態度を改めて見つめ直す機会でもあります。
妊娠中の飲酒や喫煙など、自分で気を付けられる部分はなるべく自己管理していきましょう。
特にタバコなどは、母体の血管が収縮し、赤ちゃんに十分な血液が送られなくなります。
血液の量が不足すれば、脳の発育にも影響がでます。
それから、疲労を蓄積させないことも大切です。
これから生まれてくる赤ちゃんの健康な身体づくりのために、なるべく身体の自然性を育む生活を心がけることが大切です。


 
★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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