2010年05月29日

愉気の実際

 最初からプロのレベルの愉気を目指すことは難しいかもしれませんが、たとえ初心者だとしても気が通らないことは決してありません。

気持ちを澄まして手を当てることができればプロも素人も関係ないと私は思います。

基本は、悪いところに手を当てる『手当て』から始まるのです。

手を当てることでそこに気持ちを集め、感応し、治癒力を引き出し、元気の回復を促すのです。


では、人に愉気をするときの基本的な訓練法をご紹介します。

相手にはうつ伏せに寝てもらいます。

顔の向きは横でも前でもどちらでも構いません。

楽な状態でうつ伏せになってもらいます。

このときに、よく顎の下に腕を組む人がいますが、腕は足の方向へ下ろしてもらい、身体の脇に置いてもらいます。

そして、自分はうつ伏せになっている相手の左側に正座します。

相手の左側に正座で坐るというのが基本的な決まり事です。

両膝をやや広めに開いて、骨盤が後屈しないように、坐骨を立てるようなイメージで姿勢を正し、腰の安定を保てる位置を探ります。

正座が困難な方は無理をしないで、坐りやすい座り方で構いません。

愉気の最中に随時姿勢を変えても構いません。

技術者としての愉気を目指す場合、やはり正座に慣れる必要があるのですが、ここではそこまでは求めません。

楽でありながら集中できる自分なりの姿勢を探してください。


 ここでまたちょっと余談ですが、相手の左側に正座をして構えるとき、繰り返し行なっていきますと、『この人の左側に正座をするならこの位置しかない』という絶対的な位置が徐々にみえてきます。

それは愉気をされる側も安心して受けることができ、愉気する側も気を通しやすい位置で、1cmのズレもあってはならない絶対的な位置なのです。

野口先生は、整体の稽古中にお弟子さん達によく話していたようです。

相手に愉気をするとき、この位置で構えるのがベストという絶対的な位置があるのです。

これは技術者向けの話なので余談として聞き流してください。

ですが愉気に慣れ親しんでいきますと、おそらく自然と皆さんもできるようになっていくはずです。

次回は、具体的な愉気の方法です。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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Posted by 心羽 at 11:04│Comments(0)愉気法
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