2010年07月20日

妊娠中の歯科治療について

 妊娠中の歯の治療は、できれば避けた方がよいです。
歯を削る際の振動や歯の噛み合せの変化によって母体に負担がかかります。
抜歯となりますとさらに母体に与える影響が大きくなります。
歯の刺激は、頸椎4番の動きを硬直させてしまい、すると股関節の動きも悪くなって骨盤を捻れさせてしまうことがあるのです。
もし歯科を受診されるようでしたら、その前に整体でも歯の痛みに対する処置法がありますので、ぜひ「症状別処置方法」の歯痛をお試しください。
それでも、どうしても痛みが治まらないようでしたら、歯医者さんによく相談して、なるべく刺激が強くならないように治療してもらってください。
歯科治療の後は、母体のケアとして、脇の下に温湿布をして弛め、側腹に愉気をしておいてください。


私が定期健診でお世話になった歯医者さんの待合室で見つけた記事なのですが、近年、歯周病が母胎に影響を及ぼすといわれているようなのです。
その内容によりますと、
『早産をしたお母さんは健常な赤ちゃんを出産したお母さんに比べて歯周病にかかっている率が高い』というのです。
ネットで調べますと関連記事が出てきましたので簡単にまとめてみました。
歯周病にかかった妊婦さんが低体重児(未熟児)を出産する割合は、歯周病に罹患していない妊婦さんと比べて約7.5倍と高く、歯周病が重症であるほど比率も高いといわれているそうです。
これは、喫煙、飲酒による割合よりも、かなり高い確率なのだそうです。
そのメカニズムとしては、次のように考えられています。
口腔内が歯周病に感染して歯周病菌が増えますと、免疫のバランスが崩れ、免疫を担当する細胞から「サイトカイン」という情報伝達物質が血中に出されるのですが、このサイトカインが歯ぐきの血管から過剰に出て、血中の濃度が高くなってきますと、妊婦さんの場合、母体に出産のスイッチが入ってしまうのだそうです。
本来、出産のスイッチの役割を果たすのは他の伝達物資なのですが、サイトカインがそのような働きをしてしまい、子宮筋を収縮させ、陣痛を促してしまうのだそうです。
歯周病治療をした妊婦さんは、しなかった場合に比べて低体重児出産のリスクが約5分の1に減少するというデータもあるそうです。
お母さんに、虫歯や歯周病がありますと、生まれた後の赤ちゃんの口腔内にも悪い影響をおよぼすことも分かっています。
整体では、妊娠中の歯科治療は母体に影響を与える恐れがあるため、あまり好しとはみていませんが、妊娠中でももし口腔内に異常を感じたら無理をせずに歯科を受診した方がよいかもしれません。
できましたら、妊娠する前から歯科検診を受け、もし歯周病や虫歯があれば治療をして、口腔内のケアをきちんと行なっておくとよいでしょう。


★お付き合いくださり、ありがとうございました・・・感謝していますface02

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